レンズ交換式のデジタル一眼カメラと言えば「一眼レフ」と「ミラーレス一眼」になりますが、今回はミラーレス一眼の中でも特にオススメなソニー(SONY)のミラーレス一眼カメラのご紹介。
ソニーのミラーレス一眼と言えば、フルサイズセンサーを持つ「α9」と「α7シリーズ」、そしてAPS-Cセンサーの「α6500」「α6300」「α6000」そして「α5100」のラインナップがあります。
どの機種も人気かつハイスペックのミラーレス機です。
ざっとあげただけでも複数あるし、名前も似た様な感じなのでどれを買えば良いか分からない方も多いと思います。そんなソニーのミラーレスカメラの各機種の違いや特徴をまとめてみました。
これからソニーのミラーレスを買おうかと迷っている方の検討材料になれれば幸いです。
ソニーのミラーレス一眼
少し前まではデジタル一眼は一眼レフこそ最高!!ミラーレスはまだまだなんて声もよく聞こえました。
もちろんどちらのカメラにも良い点悪い点あるし、被写体や撮影スタイルに合わせて選ぶものだと思うので私はどちらの方が優れてると言う気はありません。
ただ、一眼レフ機より歴史の浅いミラーレスは少し前では選択肢が少なかったのも事実です。
しかし、ここ最近ではミラーレスの凄まじい進化でミラーレス一眼を選択するカメラマンがプロアマ問わず増えてきています。
そんなミラーレスのなかでも、発表の度に目を見張る機能を全力でぶつけてくるソニーは、毎回話題にになり多くのカメラマンをワクワクさせてくれます。
一眼レフとミラーレス一眼の違い
ソニーのミラーレスカメラの紹介の前に、まずは簡単に一眼レフとミラーレスの違いを説明したいと思います。
カメラはレンズを通ってきた光がボディ内部のセンサーと呼ばれる場所に当たり、その光の情報が写真となります。
これはほとんどのデジタルカメラでは同じなんですが、一眼レフとミラーレス一眼には決定的な違いがあります。
それは鏡(ミラー)があるかないか。
一眼レフには鏡(ミラー)があり、ミラーレス一眼には文字通り鏡(ミラー)がありません。
この鏡(ミラー)がないことで、物理的にスペースが空くのでミラーレス機は小型化しやすい形状になります。
では鏡(ミラー)は何の為にあるのかというと、一眼レフではファインダー(カメラ上部の覗き窓)を覗くと鏡に反射されたリアルタイムの風景を見ることができます。(光学ファインダー:OVF)
そしてシャッターを切ると、この鏡(ミラー)がカパッと上にあがり、センサーに光が当たり写真となります。
対するミラーレスではファインダーに映るのは映像になります。(電子ビューファインダー:EVF)
一度映像化するのでタイムラグが発生するため、ミラーレスは動き物には使えない!何て言われてましたが、最近は性能もあがりタイムラグが鬱陶しく感じることはあまりないですね。
ネット上ではミラーレス機にはファインダーが無いと書いてある記事もありますがそれは間違いですね。SONYのミラーレスではα5100以外全てに電子ビューファインダーが付いています。
この電子ビューファインダーの映像化の流れはスマホのカメラを想像してもらうと分かりやすいですね。スマホもレンズを通った光情報を映像化しディスプレイに写しています。そのためスマホでもタイムラグが発生してますね。
カメラの場合はスマホほどのタイムラグはないですが、仕組み的には似たようなものです。
センサーサイズについて
カメラを買う際に一眼レフかミラーレスかも大事な問題ですが、もう1つ重要なポイントがあります。
それはカメラの心臓部とも言える「センサーサイズ」です。
センサーは大きければ大きいほどより多くの光情報も取り込めるし、大きい方がより色彩も豊かになります。
極端な例だとスマホで暗いところを撮影すると、ちょっと暗いところは真っ暗になりますが、フルサイズやAPS-Cなどのより大きいセンサーで撮ると暗いながらも強弱があり質感まで見えたりします。
他にも色んな違いがありますが、全部書くと先に進めないのでこの位しか書けませんが、センサーサイズの違いは簡単にこんな感じです。
現在SONYでは「フルサイズ」と「APS-C」という2つのセンサーサイズのカメラを販売しています。
フルサイズがα7などの「α1桁機」とAPS-Cがα6500などの「α4桁機」の人気のあるミラーレスカメラになります。
ソニーのミラーレス一眼
前述したように、ソニーのミラーレス一眼はフルサイズとAPS-Cのカメラがあります。
フルサイズはα9やα7シリーズなどのいわゆるα1桁機。
そしてAPS-Cのα6500/6300/6000/5100のα4桁機。
どっちも人気だしかなりハイスペックです。
実際に私も両方使っていて、二つもいらないんじゃない?って知人に言われることもありますが、どっちもいいカメラなので手放せません。
ていうかセンサーサイズに関わらす本当にいいカメラばっかりなんで、ソニーのミラーレスを買おうと思ってもどれがいいか分からないという方も多いんじゃないでしょうか。
そこでソニーが現在販売しているミラーレス一眼を全部まとめてみました。
フルサイズ
α9 (ILCE-9)
αシリーズのフラッグシップ機α9です。
これまでは動体やスポーツを撮るには不利だと言われてきたソニーのミラーレス。それを覆すべく作られたのがこのα9です。
動きの早いスポーツでもしっかりとピントを合わせる事が出来るAFの速さと精巧さ。なかでも被写体の目にピントを合わせてくれる「瞳AF」の性能はソニーのミラーレスの中でもダントツです。
そして高性能のAFと合わせ、撮りこぼしの無い様にできる最高20コマ/秒の「連写機能」。この最高20コマ/秒という連写枚数はソニーのミラーレスの中でも最高枚数です。さらにブラックアウトフリーで連写中でもファインダーやモニター上で真っ暗になる事もないので被写体の動きを見逃す事のなく高速連写が可能となります。
他にもデュアルSDカードスロットも付いてるし、LANターミナルまであります。そしてAFポイントの操作に便利なジョイスティックが付いたり、バッテリーの容量が倍になったのもこのα9からですね。このジョイスティック等は後述するα7R III とα7 IIIにも搭載されています。
これまでのソニーのフルサイズミラーレス一眼のα7シリーズと違う新しい進化を遂げたα9。まさにモンスターカメラです。
今まで苦手だったスポーツ分野やメディア系にも食い込むべく、ソニーが全力をぶつけてきた様なカメラ。東京オリンピックでもこのα9か今後出てくるであろうマーク2を見れるかも知れませんね。
α9のその他の詳しい情報については、発表時に書いた記事があります。こちらも合わせてチェックしてみてください。

α7R III (ILCE-7RM3)
シリーズの中でも飛び抜けた解像度のα7R III。この機種もある意味モンスターです。
ソニーのミラーレス一眼の中でも最高の高画質モデルで有効約4240万画素となっています。
約二年越しの新モデルとなったα7R III。前作のα7R IIも高性能で今でもかなり人気のある機種ですが、やはりスペックのソニー。二年の進化は恐ろしい物でした。
有効画素数は約4240万画素で裏面照射型CMOSセンサーと前モデルのα7RⅡと同じですが、より高速な処理が可能となった新世代の画像処理エンジンBIONZ Xを搭載することで約1.8倍の高速化。そして新しいフロントエンドLSIを導入し、イメージセンサーからの読み出しも約2倍となりました。
処理速度がはやくなったおかげで、連写性能も大幅に上がり、α7R IIのAF・AE追従約5コマ/秒に対して、新しいα7R IIIはAF/AE追随最高約10コマ/秒と倍になりました。
これまでのα7Rシリーズのユーザーは、高画質を目的に選んでいる方が多くそこまで連写性能を求めていない印象もありました。しかしいざという時にあると便利なのが連写。AF性能もアップしたので合わせて使える機能ですね。
そしてα7R IIIに初めて搭載された、手ぶれ補正機能を利用した「ピクセルシフトマルチ撮影」。これが本当に凄すぎる!!!
ただでさえ高画質なのに、1ピクセルずつずらした計4枚を撮影・合成し、合計1億6960万画素の色情報を利用した超高画質な画像を作り出すという恐ろしい機能です。
ちょっと言葉で説明するのは難しいので下記動画見てもらえば一発で分かると思います。マジで凄いです!!

α7S II (ILCE-7SM2)
αシリーズの中でも突出した高感度カメラα7S II。
光源の少ない夜間の撮影でも、ノイズの少ない高感度で手持ちでも撮影できてしまうカメラです。
他のαシリーズもマーク3になり、かなり高感度でも耐えられる性能になってきましたが、やはりα7S IIは飛び抜けています。
初代のα7シリーズの中でもSのみ4K動画対応(一応)だったりα7シリーズのなかでもちょっとマニアックな面を持っています。
だからこそ、α7Sシリーズじゃないと撮れない写真や満足できないユーザーもいるため根強い人気を持っています。
ただ、高感度に対応するために他のα7シリーズより画素数を落としています。
といっても印刷でも十分な画素数ですが、この辺りは注意が必要な機種かも知れませんね。
α7Sシリーズのみ、まだマーク2の段階ですが、そろそろ出てくる可能性もありますね。
α7 III (ILCE-7M3)
α7シリーズの中で一番低価格でフルサイズを楽しめるα7 III。
他のRやSの様ななにかに突出した特徴はないものの、様々なシチュエーションに対応できる頼れるカメラです。なによりフルサイズセンサーでソニーの技術が詰め込まれたカメラがこの価格で購入できるのも大きいポイントですね。初めてソニーのカメラを手にするという方も、このα7が多いんじゃないでしょうか。
α7に大きな特徴はないと言いましたが、それはあくまでα7RやSと比べてのこと。フルサイズミラーレスのエントリー機という立ち位置ですがさすがソニー。価格に見合わないくらい充分に高性能なカメラです。
特にα7 III は最近出たばかりの超新規種で、ソニーがフルサイズミラーレスの新基準と銘打って出したカメラです。
スタンダードモデルなのにα7 IIIは本当に恐ろしいカメラ。
詳細は発表時に書いた記事にもありますが、迷ったらα7 IIIを選んでおけば間違いないと言えるカメラですね。
AFや高感度も充分すぎる性能。バッテリーも大容量になり、ボディのボタンや操作部分もα7R IIIと同じ。性能面でもフラッグシップのα9と同等の物も搭載されている物もあり、容赦なく機能をぶち込んでいます。
前機種のα7 IIからすると、価格も少し上がり決して安いとは言えない金額ですが、性能を考えるとよくこの価格で抑えられたなという印象です。
他の機種でもそうなんですが、ソニーのカメラは「高いけど安い」という不思議な感じに陥ってしまう位、全力スペックで殴ってくるメーカーですw
安くカメラを買いたいという方には正直向いていないのかも知れませんが、ちょっと高くても良いカメラを長く使って行きたいという方にはソニーのカメラはオススメです!!
なかでもこのα7 IIIは初心者でも中級者でも満足出来るカメラではないでしょうか。
α7 IIIはボディのみの販売とズームレンズのSEL2870が付いたズームレンズキットで販売しています。
APS-C
ここまではフルサイズセンサーを持つα9とα7シリーズの紹介でした。
ここからは、APS-Cセンサーのミラーレス機α4桁シリーズの紹介です。どの機種も人気と需要があり、新しい機種が出てもソニーストアで同時販売されているコンパクトで使いやすいミラーレス一眼です。
また、APS-C向けのレンズに関しては下記記事でまとめてます。

α6500 (ILCE-6500)
APS-Cのαシリーズで一番新しいのがこのα6500になります。ユーザーが待望していたボディ内5軸手振れ補正、タッチパネル機能を採用したカメラです。
私もこのα6500を使っていますが、かなりお気に入りのカメラです。購入時はサブカメラのつもりで買ったのですが、あまりの使い勝手の良さとコンパクトなサイズがしっくりきて使用頻度の高いカメラです。
もともとα6500はボディのみの販売でレンズキットでの販売がありませんでした。
しかし少し前にレンズキットでの販売も始まったので、より多くの方がきになるカメラになったんではないでようか。
ここでレンズキットを出してきたことを考えると、α6500より新しい機種はもう少し後になりそうですね。
α6300 (ILCE-6300)
α6500が発表された後も絶大な人気を誇るα6300。後継機となるα6500が発表されたのはこのα6300が販売されだしてわずか7ヶ月後。。。短期間での新機種発表で当時のα6300ユーザーでも話題になりましたが、主な違いは手振れ補正とタッチパネル。
その違いで価格はソニーストアでみると約5万円の差。この違いを高いか安いと見るかは人次第ですが、α6300もかなりのハイスペックなカメラです。
AFもメチャクチャ速いし、連写も出来る、4K動画も撮影可能です。さらにズームレンズキットもあるし、中古物件も増えてきてるので比較的安くハイスペックなカメラを手に出来ます。
タッチパネルは置いといてやっぱり手振れ補正がないというのが気になる方も多いかと思います。
私は手振れ補正のない初代α7と手振れ補正のあるα6500の二台を使っていて、その上での個人的感想ですが「別になくても大丈夫」というのが回答です。
出来ればあった方がいいのは確かですが、手振れ補正があれば〜!!となるシチュエーションが意外と少ないんですよね。
初めてのカメラのα7でもなんとか普通に撮影できてました。
あると助かるのはちょっと暗めのところでの撮影やマクロレンズで接写してる時などです。でもこういう時ってISO感度を上げたりF値である程度カバーできます。それに暗いところでは三脚使えば何とでもなります。
昼間の撮影なんかではほとんど手振れ補正の恩恵を感じる場面はかなり少ないですね。
α6500が出てしまった為に陰に隠れてしまった印象もあるα6300ですが、AFの速さや連写機能などの性能は最新のα6500と同じです。6500と6300、名前では200の差がありますが、実質α6450位なんじゃないでしょうかw
初めてだけどスペックの高いミラーレスが欲しい方はα6300はかなりオススメです。
そして最近光学7.5倍の高倍率標準ズームレンズのSEL18135がついたキットも販売されました。
ここでこのセットを出してくるあたりα6300の人気の高さがうかがえますね。
α6000 (ILCE-6000)
α6000と1つ上の機種のα6300との大きな違いは2つあります。
まずは4K動画が撮影出来ない事。そして像面位相差AFセンサーとコントラストAFの数が少ない事です。
4K動画については編集も大変だし、データ量も重い為4Kは要らないという人も多そうですが、オートフォーカスについては気になる人は多いと思います。
α6300のオートフォーカスセンサーは像面位相差が425点、コントラストが169点です。それに対しこのα6000は像面位相差が179点、コントラストが25点となっています。
この数字だけをみるとかなり差があり、α6000はオートフォーカスが遅いんじゃないかと思いそうですが、スピードで言えばα6300が0.005秒。α6000は0.006秒とわずか0.001秒の差しかありません。
もちろん精度では違いが出てくるのですが、どちらも連写枚数は同じなので連写で精度を補うという使い方も出来そうです。
このように低価格ながらも性能が高いのが、今でも売れている理由なのかも知れません。
α5100 (ILCE-5100)
ソニーのミラーレス機のなかでも一番低価格のα5100。
唯一ファインダーのないカメラですが、他のカメラとは違い、液晶モニターの稼働域が大きく自撮りにも対応しています。
さらに上位機種のα6000とα6300には付いていないタッチパネル対応。モニターをタッチするだけでピント合わせ・シャッターをきる事ができます。
まるでスマホで撮影する様に簡単に操作出来ますが、スマホよりセンサーサイズも大きいし、レンズを変えて色々なシチュエーションで綺麗に撮る事が出来るカメラです。
4K動画は撮れないし、他の機種と比べるとオートフォーカスが少し(ほんのわずか)遅いですが、価格から考えると充分に高性能なカメラですね。
今までスマホで撮ってきたけど、ちょっとステップアップしたい、けど安く抑えたいという方にはうってつけのカメラではないでしょうか。特に自撮りが大前提という方はソニーのミラーレス機のなかではα5100になりますね。
今なら人気のSONYミラーレス一眼がお得!!
ちなみにα6300、α6000、α5100は現在キャッシュバックキャンペーン中です。
α6300のレンズキットと高倍率標準ズームレンズのSEL18135の購入で2万円。
カメラボディのみやレンズキットで1万円になります。
α6000、α5100ではキャッシュバックの金額が変わってきます。
キャンペーン対象になるのは、2018年4月13日(金)~2018年9月2日(日)に購入した物になります。
申し込み締め切りは、WEB申し込みで2018年9月13日(木)午前10時00分00秒。
専用応募封筒応募だと2018年9月13日(木)当日消印有効となっています。
応募者全員対象なのでこれからカメラを買う予定がある方はチャンスですね、ただ「4月13日から6月17日」に購入したものだけなのでこの点は気をつけて下さい。
Linkファミリーαキャンペーン
期間中に購入した応募者全員対象のキャッシュバックキャンペーンです。
なおさらα6300のお得感が増しますね。迷っている方は今がチャンスです!!
さいごに
以上、SONYのミラーレス一眼カメラについて簡単にまとめてみました。
SONYは毎回新作を出すたびに、その時に出せる最高のスペックを出してきて、他メーカーとの違いを見せてきます。
その為ネット上でも新作発表後はちょっとした祭りになってますねw
私が初めてα7を買った時は、ミラーレス自体に懐疑的なユーザーも多く、SONYをカメラメーカーとして認めていない方も多かったです。
撮影に出かけている時に、全く知らないカメラおじさんに「それSONY?なんでSONYなんて買っちゃったの?」と言われたことがあります。
ミラーレスより一眼レフが優位だったのでそう思ってる方はかなり多かったと思います。
ただ、現在はミラーレスの機能は格段にアップし、ミラーレスを避ける理由がなくなってきています。そして一眼レフの売り上げも落ちてきて、近い将来ミラーレス一眼がメインになりそうな気配です。
そんな状況で各メーカーがミラーレスに取り組んできていますが、やはりいち早くミラーレスに賭けていたSONYは優位に見えます。
私自身がSONYユーザーなので贔屓目な所もあるのは事実ですが、プロカメラマンも他社メーカーからSONYのミラーレス一眼に切り替えてる方もいます。
そんな注目度抜群のSONYのミラーレス、オススメです!!
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